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山中の自然・文化蘇生会議 ~百年後の結実を求めて~


The wiseman plants a tree for which he will not see the shade

(賢者は木を植える。しかし彼はその木影を見ることはない)

 

只管、経済成長を求め自然を破壊し続けた今、先達が育ててくれた私達の町の文化と共に今それらは危機にある。

私達は自然と「共存」でもなく又「共生」でもない「自然」に「生かされている」私達であることを共有の理念とする。

 

戦後、日本の造園の父と言われた東大の故本多静六先生が山中を訪れ、先達が残してくれた「鶴仙渓」の自然観を「小さいけれどでも世界一の渓流」と絶賛、山中の今後の在るべき姿を厳しく示唆されている一文が発見された。

 

これを機に私達は本多静六先生が愛したい銀杏の木を東京大学の総長及び東京大学関係者のご厚意で分けていただき、山中の地に育て100年後の成果を求めて構想を立て実行に移していく。

 

1689年「奥の細道」の道すがら山中を訪れた芭蕉翁が「日本の桃源郷」と讃えたが、私達は「令和の自然と文化の町」を創り始めます。

            

   会長 上口 昌徳